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母線のクラス

電力系統モデルについて取り扱っているチュートリアル

bus クラスの全体像

まずは母線に関するクラスの全体像を示します。

graph TD bus---bus_PQ bus---bus_PV bus---bus_slack click bus "#bus_1" click bus_PQ "#bus_pq" click bus_PV "#bus_pv" click bus_slack "#bus_slack"

bus

全てのBusクラスの基底クラス.

メンバ変数

  • component:繋がれた機器のインスタンス
  • V_equilibrium:母線の電圧の平衡点(複素数値)
  • I_equilibrium:母線の電流の平衡点(複素数値)
  • shunt:母線と地面とのシャント抵抗のインピーダンス(複素数値)

コンストラクタメソッドの使用方法

  • set_component(obj, component)
    母線に機器を繋ぐための関数
    • 入力変数 component
      母線に繋ぐ機器のインスタンス
      例えば、load, controller, generator など

bus_PQ

PQ Busの実装( bus クラスの派生クラス)

メンバ変数

  • P:母線の有効電力
  • Q:母線の無効電力

コンストラクタメソッドの使用方法

  • obj = bus_PQ(P, Q, shunt)
    有効電力と無効電力を指定する母線、主に負荷の接続される母線に利用
    • 入力引数 P:有効電力の指定
    • 入力引数 Q:無効電力の指定
    • 入力引数 shunt:シャント抵抗値(複素数値)

bus_PV

PV Busの実装( bus クラスの派生クラス)

メンバ変数

  • Vabs:母線の電圧の絶対値
  • P:母線の有効電力

コンストラクタメソッドの使用方法

  • obj = bus_PV(P, V, shunt)
    電圧の絶対値と有効電力を指定する母線、主に発電機の接続される母線に利用
    • 入力引数 P:有効電力の指定
    • 入力引数 V:電圧の絶対値の指定
    • 入力引数 shunt:シャント抵抗値(複素数値)

bus_slack

slack (swing) Busの実装( bus クラスの派生クラス)

メンバ変数

  • Vabs:母線の電圧の絶対値
  • Vangle:母線の電圧の位相角

コンストラクタメソッドの使用方法

  • obj = bus_slack(Vabs, Vangle, shunt)
    電圧の絶対値と位相角を指定する母線、主に発電機の接続される母線に利用(ネットワークのうちで一つの発電機がslack母線に接続されていなければならない)
    • 入力引数 Vabs:電圧の絶対値の指定
    • 入力引数 Vangle:電圧の位相角の指定
    • 入力引数 shunt:シャント抵抗値(複素数値)